あした5月24日(土)はなんの日? [条件反射]

井上直さんの個展の日程を失念というかカン違いをしていた。
今日になってふとしたことからいただいていた案内状が目に入り確認したところドッピャッピー、明日までじゃん。あわててとるものもとりあえず急行し、弁解がましい理由など並べたてたものの言ってて空しい。あとの祭り。

本来ならとっくにこの場で紹介、宣伝していたはずなのに、と思うと悔やまれる。そんなわけで遅まきながらのご報告です。
今回は大型の作品がずっしりと2点、中型が2点、小型が6点(勝手にへんな言い方のサイズですいません)で、壮観というか荘重な趣き。主旋律はこれはたぶん原発かなあ、「白衣」との対位法でさまざまな変奏がくり返されている。なにか伽藍のなかで中世(テーマは現在だと思うが)の音楽を聴いているような、すぐ隣りの未来へタイムスリップしたような気持ちになった。

客はわたしのあとにすぐ2〜3人がやってきてかなり盛況の様子。聞けば今回は300人以上が訪れているとのこと。前回の「ヒポカンパス」のときよりも多いと。はは。宣伝するまでもない。ややお疲れの様子だったが、手厚く ^^;)もてなしていただきありがたかった。

明日、24日(土)が最終日です。ぜひ時間がある方は訪れてみてください。(と、つみほろ星)

井上 直 展
5月12日(月)〜5 月24日(土)11:30〜19:00(最終日17:00 まで)

場所■ ASK? art space kimura/アスク・アートスペース キムラ
104-0031 東京都中央区京橋3-6-5 木邑ビル2F
Tel 03-5524-0771/ Fax 03-5524-0772

●営団地下鉄銀座線「京橋駅」2番出口より徒歩1分
●都営浅草線「宝町駅」4番出口より徒歩2分
●JR「東京駅」八重洲南口より徒歩10分(1階に南天子画廊あり)


沖縄・今帰仁村(なきじんそん)、写真レポート [条件反射]

今帰仁村(なきじんそん)は、その名のとおり誰でも帰りたくなる(たぶん)ような小さな懐かしい村でした。その魅力をお伝えできますかどうか。携帯で、しかも解像度を間違って低く設定してしまったためピンボケ気味で、名手jinbeiのようにはいきませんでしたが、ご愛嬌ということで。(小さい画像はクリックするとやや拡大できます)
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今帰仁村天底(あめそこ)付近から今帰仁村古宇利島(こうりじま)方面を望む
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屋我地島ビーチ
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古宇利島大橋手前
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古宇利島大橋付近
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古宇利島大橋から
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古宇利島入口ビーチ
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古宇利島から天底方面
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古宇利島沿岸の森

今帰仁村内だが「古宇利島」では珍しい民家
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さとうきび畑を抜けると
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古宇利島のヘンな蝶々
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島の不思議な空間
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古宇利島の道路
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島のさとうきび畑。実際は島の大半がさとうきび畑。
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島の変わった花
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ご一緒したyagiさん、kumaさん、kanaiさん
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ご一緒したhachikaiさん、fujimaruさん、oqx1

サウスバウンド本編 [条件反射]

前フリが長いのはこの映画館も同じで、コマーシャルやら予告編をだらだらと30分ぐらい流すので意気込みがすっかり萎えてしまう。
そのせいもあっただろう。映画がはじまってしばらくしてもなかなかその世界に入り込んでゆけない。饒舌なわりにはセリフがこわばっているし、間がわるいし、全体のテンポもぎくしゃく。主人公の豊川悦司は好きな俳優だけどなんかわざとらしいし。最初の「ナンセンス」のひとことには氷ってしまった。天海祐希はともかく、吉田日出子も加藤治子も平田満も出てくるのにちっともノレない。「家族ゲーム」のときのチョイ役だった太田光みたいなヘンな存在感もないのだ。

イライラ、ムズムズする居心地の悪さのなかで席を立つタイミングをはかっていた。ところがそのタイミングを未練がましくずるずる引き延ばしたのが幸いした。
一家が沖縄に移住したあたり、映画も半ばにさしかかっていたが、俄然精彩を放ちはじめたのだ。沖縄の島の生命感に満ちた背景もあるが、登場人物たちの個性、魅力が際立ってきて、セリフもテンポもストーリーも生き生きと輝きはじめた。それからはグングンと物語の世界に引き込まれ、笑いも涙も素直に湧きあがり「ナンセンス」という言葉も溌剌として聞こえてきた。イリオモテヤマネコのような珍種というか絶滅種の人物と夫婦、親子をめぐるお伽話の・ようなリアリズムではあったけれど面白かった。それにしても「みんな、お父さんを見習うな。お父さんは極端だからな。」には笑った。

うーむ、森田監督は移住前、移住後のギャップをわざとヘタとウマの映画表現で演出してみせたのかもしれない。もうひとつ気になった謎があるがそれは書かないでおこう。

サウスバウンド [条件反射]

久しぶりに映画館で映画を観た。森田芳光監督(奥田英朗・原作)の「サウスバウンド」。最後に映画館で観た映画はやはり同監督の「失楽園」だった(と思う)から、かれこれ10年近くご無沙汰だったことになる。

たぶんその頃だろう、うちの茶の間(四畳半)にWOWOWが居座るようになり、それ以来足が遠のいてしまったんだと思う。久しぶりの映画館はとてもお洒落で清潔で(新宿なのに)かつてのうらびれた猥雑な雰囲気は微塵もなく、おまけに全館禁煙ですっと。あっ、ラッキー、なはずがない。ナンセンス!

足を運ぶ気になったのは、ひとつは今月半ばに沖縄の今帰仁村(なきじんそん)というところへ出向くことになっていて、たまたまこの映画のロケがそのすぐ近くの「古宇利島(こうりじま)」や「本部町備瀬(もとぶちょうびせ)で行なわれたことを知ったからだった。

沖縄は2度目になるけれど、前回は1泊しただけでほとんど良さを味わえなかった。今回は3泊もできるというのでぜひともどんなところか下見しておきたかったというわけ。まして森田大好き監督の映画だ。もう期待をパンパンに漲らせてこの映画館に来てやったのだった。
と、また前フリが長くなってしまった。で、映画の感想は?というところであらためて映画館への御礼がぶつぶつと湧いてきた。明日にしよう。

やっと還った、8.15 [条件反射]

このくそ暑いのに誰かに呼ばれたかのようにあっちのほうへ行ってしまった数日だった。きょうは8.15。早くまとめて還らなければと、昼間ブログを上げたものの、まとめ半ばで混乱してしまい引っ込めた。石原莞爾の毒がじわじわと回っているようだ。おまけにあっちーし。

いまこの時間も某NHKでは戦争をめぐる討論が盛りあがっている。簡単に結論のだせる話ではないし、理屈でどうにかなるものでもないが、考えるいい機会になった。
それにしても、なんでこんなに熱くなったのか。条件反射ということで、けして悪気はありません。墓参りにも行かなかった。

王道楽土 [条件反射]

満州国は石原莞爾を首謀者とする関東軍の謀略(満州事変)がはじまりで建国されたことになっている。

石原は満州にアメリカのような人工国家を建設するという突拍子もないことを夢想していたらしい。そしてそこに「五族協和(日本人・漢人・朝鮮人・満州人・蒙古人)」「王道楽土」のユートピアを実現しようと。
実際には軍による中国侵略と対ソ防衛の拠点となるしかなかったが、石原自身はじぶんの妄想の実現をほんとうに願っていただろう。そしておそらくはこの満州国の王になることを。

石原は軍人育ちだったが気質としては文人であり宗教人のように思う。実際、預言者のようなところがあり、核兵器や超弾道兵器の出現を早くから予見し、それによる逆説としての「絶対平和」の到来も説いている(最終戦争論)。どこか宮沢賢治に通じるようでもあり、ヒットラーに似たところもある。ほんとうは石原の、石原による、石原のための王国をつくりかったのではないか。そういう意味でじつのところ"日本"が嫌いだったのではないか。というか"日本"という夜郎自大の物語からnowhereの物語へと無意識に逃亡しようとしたのではないか。

関東軍のこと [条件反射]

日中戦争がはじまったのは1937年。父親が復員したのは敗戦の翌年の1946年だった。そのとき彼は30歳。ということは日中戦争開始とほぼ同時期に成人し召集されたということだ。(国家総動員法が公布された翌1938年に召集されたのかもしれない)

戦地の話はあまりというか直接にはほとんど聞いた記憶がないが、満州の夕焼けがすこぶるきれいで、もう一度見たい、現地に中国人の友人もいると親族か誰かと話していたのを憶えている。たぶん関東軍のどこかの部隊に所属していたのだろう。
一度だけ敵の銃撃で危機一髪の目に遭ったということもそのときに聞いた。一度だけ?ずいぶんのんびりしたもんなんだなあ、戦争ってのは、と子供心にガッカリしたものだった。

後になって、関東軍の謀略と悲惨の歴史を知ったが、戦記小説などを読むと、戦地や時期にもよるが、ひたすら歩いているばかりで意外に退屈な面も多々あったようだ。そんなことから古参兵による新兵へのいじめというか憂さ晴らしも蔓延したのだろう。そのあたりのことは戦後、伴淳三郎・花菱アチャコのコンビにより大ヒットした喜劇映画「二等兵物語」で面白悲しく描かれ、わたしも親とよく観に行き笑い転げたものだ。

関東軍のことは、友人が石原莞爾(かんじ)と身内同然なこともあり、前々から強い関心を持ってきた。関東軍とは、満州国とは、何だったのか。石原莞爾とは何ものだったのか。

戦後生まれと8.15 [条件反射]

「終戦記念日」というのは国家からみた歴史認識であり名称で、結婚記念日やサラダ記念日のようにはハッピーな団らんに似つかわしくない。ので、うちでは勝手に8.15と呼ぶことにしている。
歴史認識に、自然科学や情報科学のような厳密な客観性を求めるのは無理なことだ。そこで立場やイデオロギー、国策などによって、事実解釈の違いやいいとこどり(わい曲)が跋扈するわけだけれど、それゆえにそれらは絶えず批判と検証にさらされるほかはなく議論は果てしなくくり返されることになる。嗚呼、客観性

わたしには国家の論理が醸しだすにおいに過剰に反応してしまうところがある。そのことを前フリとして数日前に書いたけれど、この暑さもあって脳みその水分が蒸発してしまったらしく、どんどん内容が硬く抽象的でワケヤカンになってしまったのでいったん削除した。で、昨夜は東京湾の華火大会に出かけ頭も少し冷やせたので、もうすこし具体的にじぶんの歴史認識(戦争認識)を検証してみることにした。まあ生まれる前のことでアレだけど。おまけに色眼鏡もかけている。色はアカというよりややブルーでしかも薄いほう。近視と乱視も入っている。

と、本題に入ろうとしたところで、今夜はとびきりあち-じゃねーか。明日にしよう。8.15までにはまだ時間がある。

嗚呼、多数決 [条件反射]

わかっちゃいるけどやめられない、というのがわたしと妻の投票行動で、今回もまたずばり死票を投ずる結果になってしまった。(それぞれ別人にだが)
まあアレです。ちびちび飲みながら開票速報を見やり、画面にあれこれ突っ込みを入れたりするのも選挙の楽しみといえば楽しみ。それなのに、開票がはじまるまえから当確がでちゃう選挙ってなんじゃらほい。一喜一憂もありゃしない。突っ込みようもないじゃん。まあ、これほど負けっぷりがみごとだと笑うしかないが。さて、引越しの準備でもするか、と妻に諮ると、多数決で決めましょう
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リアルと表現 [条件反射]

統一地方選(前半戦に訂正)も最終ラウンド。東京では案の定、石原多数派が後続にかなり水をあけているらしい。
この先まだ4年も石原都政下の空気を吸うのは辛抱たまらん、築地も月島もなくなっちゃいそうだし、そうなったら15回目の引越しを決行するしかないぜ。そんなところに現われたのが外山恒一だった。

しかしよく考えてみると、考えなくても「多数決なんだから多数派が勝つに決まってるじゃないか」と外山が言うとおりで、思えば、この十数年十数回の投票で勝率は0%(若い頃は投票すら行かなかったが)。みごとな少数派っぷりだ。

外山の演説は身も蓋もないようにみえるが、じつはそこにこそ計算された表現があるのだと気づいた。
少数派と多数派というのはふつうに考えれば相対的なもので、ケースバイケースでもある。そこをあえて固定させてメッセージを組み立てることでインパクトが生まれている。

これはレトリックだろうか?そうもみえる。が結論だけいえばじつは根源的なリアリズムじゃないか、かつ表現ではないか。そしてそれは案外この鉄板レースに大穴とはいかないまでもアリの一穴を穿つことになるかもしれないと思ったりしたのでした。
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